ロボットマン

眠れる森の美女のロボットマンのレビュー・感想・評価

眠れる森の美女(1959年製作の映画)
4.2
王と妃がようやく授かった女の子オーロラ姫のお披露目のパーティーに独り呼ばれなかった腹いせなのか、オーロラ姫に16歳までに糸車で指を刺して死ぬという滅茶苦茶な呪いをかけるマレフィセント。そんな堂々と呪いをかけるなら直接殺せ。
その呪いに対して、でも真の恋人のキスで生き返る、という回りくどい魔法をかける妖精メリーウェザー。
タイトルと3人の妖精、マレフィセントは知っていたけど見たことはなかった作品。正直、白雪姫とごっちゃになっていた。
とんでもなく丁寧な作画、そして何と言っても美しく絵画のような背景が素晴らしすぎる。
このアイベン・アールの背景のためだけでも観る価値がある。もっと早く観るべきだった。
もはやディズニーの音楽をお供に楽しむ動く画集。

如何にも悪そうなマレフィセントや個性豊かな3人の妖精(上からギュッと押されたようなメリーウェザーが可愛い)、何だか勝手に楽しそうな王様二人とディズニーにありがちな添え物ではないフィリップ王子、16年間赤ちゃんを探していたマレフィセントの馬鹿な手下たち。
どのキャラクターたちも魅力的でオーロラ姫が一番特徴がないのでは。主役は完全に3人の妖精。
ストーリーもシンプルながら楽しくてロマンチック、マレフィセントの描写も怖くて良い。終わる寸前まで面白い。
名作。