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好人好日のキッチャンのレビュー・感想・評価

好人好日(1961年製作の映画)
3.8
好人好日

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
好人好日
監督 渋谷実
脚本 松山善三
原作 中野実
製作 佐々木孟
出演者 笠智衆
淡島千景
岩下志麻
音楽 黛敏郎
撮影 長岡博之
編集 杉原よ志
配給 松竹映画
公開 1961年8月13日
上映時間 88分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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『好人好日』(こうじんこうじつ)は、1961年(昭和36年)8月13日に公開された日本映画。監督:渋谷実、主演:笠智衆・淡島千景・岩下志麻。配給:松竹映画。

概要
奈良の大学の数学教授[1]である初老の男、その男を陰から三十年にもわたって支え続けてきた妻、そして奈良市役所に勤務する娘と婚約者である娘の男の同僚(及び彼の姉や母)との間の家族模様を描く。父娘の情愛がテーマの物語である。

エンディングでは東大寺の鐘が登場する。

スタッフ
原作:中野実
脚色(脚本):松山善三
製作:佐々木孟
撮影:長岡博之
美術:浜田辰雄
音楽:黛敏郎
録音:大村三郎
照明:小泉喜代司
編集:杉原よ志
スチール:長谷川宗平
キャスト
尾関等(主人公) - 笠智衆
尾関節子(等の妻) - 淡島千景
尾関登紀子(等の一人娘[2]) - 岩下志麻
佐竹竜二(登紀子の婚約者) - 川津祐介
佐竹美津子(竜二の姉) - 乙羽信子
お徳婆さま(竜二と美津子の母) - 北林谷栄
女将 - 高峰三枝子
本橋 - 織田政雄
作平 - 小川虎之助
泥棒 - 三木のり平
脚注
^ 川本三郎・筒井清忠『日本映画 隠れた名作 昭和30年代前後』(中公選書2014年)の川本によれば、岡潔がモデルだという。
^ 戦災孤児で実娘ではない。両親は物心付く前に、亡くなっているという設定。
関連項目
岡潔 - 主人公・尾関等のモデルとなった、実在の数学者。
外部リンク
好人好日(Movie Walkerのページ)
好人好日(映画.comのページ)
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カテゴリ: 1961年の映画松竹製作の映画作品渋谷実の監督映画数学を題材とした映画作品奈良市を舞台とした映画作品奈良県で製作された映画作品黛敏郎の作曲映画中野実原作の映画作品
最終更新 2024年4月20日 (土) 14:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
以上Wikipediaから引用

中野実の原作を、「妻として女として」の共同執筆者・松山善三と、渋谷実が脚色し、「もず」の渋谷実が監督した。父娘の情愛を描いた物語。撮影は「女舞」の長岡博之。

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ストーリー
奈良の大学の数学教授である尾関は、こと数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心で、とかく奇行奇癖が多く世間では変人で通っている。妻の節子はこんな尾関につれ添って三十年。コボしながらも彼を尊敬し貧乏世帯をやりくりしてきたのである。娘の登紀子は市役所に勤めていて、同じ職場の佐竹竜二と縁談がある。二人は好きあっているし節子もこの縁談を喜んでいる。ただ竜二の家は飛鳥堂という墨屋の老舗で、竜二の姉美津子はお徳婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ。それに登紀子は両親の顔をおぼえぬ戦災孤児で、尾関に拾われ今日まで実の娘と同様に育てられてきたのだった。しかし登紀子はそんなことを気にしているのではない。彼女はむしろ父のそばを離れるのが忍びないのである。それと同時に竜二が父の気に入るかどうか、これも気がかりであった。竜二は尾関がしばしば近所のミルク・ホールにテレビを見に行くことを聞き、ある日、自分で組立てたポータブル・テレビを持参すると、尾関は喜ぶどころか怒ってしまった。竜二もかっとなり怒鳴ったが、文化勲章受賞の報せで中断された。尾関は勲章など欲しくなかったが、五十万円の年金がつくと知り、もらう気になり節子と上京した。東京では学生時代にいたオンボロ下宿に泊って主人の修平を感激させた。その夜宿に泥棒が忍びこみ文化勲章が盗まれた。ところで、奈良では尾関の帰りを待ちうけて数々の祝賀会が計画された。そんなわずらわしいことの大嫌いな尾関は、とうとう姿をくらまし、関係者を慌てさせた。そんな騒ぎの中で登紀子は節子が落ちついているのを不思議に思った。「お父さんは下市の和尚さんのところよ」と、自信ありげに節子はいうのだった。登紀子は下市に行き、母の予想が当ったのを知った。登紀子は竜二との結婚の許しを得ようと話をきりだすと、尾関は「好きな者同士なら勝手に一緒になればいいんだ。儂とお母さんは貧乏で結婚式などあげなかったけれども、もう三十年も続いているんだ。盛大な式をあげても三日も持たない夫婦もある」と、淡々と語るのだった。結婚式などどうでもいい、と尾関は言ったが、節子は登紀子のために華やかな結婚衣裳をあつらえてくれた。そして彼女の嫁ぐ日も近づいたある日、盗まれた文化勲章を当の泥棒が返しにきた。幸せそうに肩をならべて帰って行く登紀子と竜二を包むように東大寺の鐘がのどかに鳴りひびくのだった--。
キャスト
笠智衆
笠智衆
尾関等


淡島千景
淡島千景
尾関節子


岩下志麻
岩下志麻
尾関登紀子


川津祐介
川津祐介
佐竹竜二



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スタッフ
監督、脚色

渋谷実

原作

中野実

製作

佐々木孟

撮影

長岡博之

音楽

黛敏郎

美術

浜田辰雄

編集

杉原よ志

照明

小泉喜代司

録音

大村三郎

スチール

長谷川宗平

脚色

松山善三

以上Wikipediaから引用

解説
中野実の原作を、「妻として女として」の共同執筆者・松山善三と、渋谷実が脚色し、「もず」の渋谷実が監督した。父娘の情愛を描いた物語。撮影は「女舞」の長岡博之。

1961年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1961年8月13日

ストーリー
奈良の大学の数学教授である尾関は、こと数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心で、とかく奇行奇癖が多く世間では変人で通っている。妻の節子はこんな尾関につれ添って三十年。コボしながらも彼を尊敬し貧乏世帯をやりくりしてきたのである。娘の登紀子は市役所に勤めていて、同じ職場の佐竹竜二と縁談がある。二人は好きあっているし節子もこの縁談を喜んでいる。ただ竜二の家は飛鳥堂という墨屋の老舗で、竜二の姉美津子はお徳婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ。それに登紀子は両親の顔をおぼえぬ戦災孤児で、尾関に拾われ今日まで実の娘と同様に育てられてきたのだった。しかし登紀子はそんなことを気にしているのではない。彼女はむしろ父のそばを離れるのが忍びないのである。それと同時に竜二が父の気に入るかどうか、これも気がかりであった。竜二は尾関がしばしば近所のミルク・ホールにテレビを見に行くことを聞き、ある日、自分で組立てたポータブル・テレビを持参すると、尾関は喜ぶどころか怒ってしまった。竜二もかっとなり怒鳴ったが、文化勲章受賞の報せで中断された。尾関は勲章など欲しくなかったが、五十万円の年金がつくと知り、もらう気になり節子と上京した。東京では学生時代にいたオンボロ下宿に泊って主人の修平を感激させた。その夜宿に泥棒が忍びこみ文化勲章が盗まれた。ところで、奈良では尾関の帰りを待ちうけて数々の祝賀会が計画された。そんなわずらわしいことの大嫌いな尾関は、とうとう姿をくらまし、関係者を慌てさせた。そんな騒ぎの中で登紀子は節子が落ちついているのを不思議に思った。「お父さんは下市の和尚さんのところよ」と、自信ありげに節子はいうのだった。登紀子は下市に行き、母の予想が当ったのを知った。登紀子は竜二との結婚の許しを得ようと話をきりだすと、尾関は「好きな者同士なら勝手に一緒になればいいんだ。儂とお母さんは貧乏で結婚式などあげなかったけれども、もう三十年も続いているんだ。盛大な式をあげても三日も持たない夫婦もある」と、淡々と語るのだった。結婚式などどうでもいい、と尾関は言ったが、節子は登紀子のために華やかな結婚衣裳をあつらえてくれた。そして彼女の嫁ぐ日も近づいたある日、盗まれた文化勲章を当の泥棒が返しにきた。幸せそうに肩をならべて帰って行く登紀子と竜二を包むように東大寺の鐘がのどかに鳴りひびくのだった--。

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スタッフ・キャスト
監督
渋谷実
脚色
松山善三 渋谷実
原作
中野実
製作
佐々木孟
撮影
長岡博之
美術
浜田辰雄
音楽
黛敏郎
録音
大村三郎
照明
小泉喜代司
編集
杉原よ志
スチール
長谷川宗平
尾関等笠智衆
尾関節子淡島千景
尾関登紀子岩下志麻
佐竹竜二川津祐介
佐竹美津子乙羽信子
お徳婆さま北林谷栄
女将高峰三枝子
本橋織田政雄
作平小川虎之助
泥棒三木のり平

以上映画COMから引用