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メカゴジラの逆襲のNORIDARのネタバレレビュー・内容・結末

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第15作。


メカゴジラの残骸を回収に向かった船が謎の恐竜により沈められてしまう。事件の消息を追う一ノ瀬は、学会から狂人として追放された真船博士の話を伺おうと自宅を訪れるが博士は5年前に死亡したと娘の桂に告げられる。しかし真相はブラックホール第三惑星人と共に人類への復讐を企んでいた。メカゴジラ2号とチタノザウルスの2体を相手にゴジラは地球を守れるのか…‼︎


「メカゴジラの逆襲」と銘打って作られているものの、内容は真船博士と桂による人類への復讐劇が中心であり怪獣としてはチタノザウルスがメインと言える仕上がりになっている。
かといってチタノザウルスが良い仕事をしているとも言えず、メカゴジラも前作程の活躍はなく、ゴジラもパッとしない役回りで、怪獣映画として中途半端な出来栄えになっていて評価の低さも頷ける今作だが、個人的には大好きな作品。

狂人扱いをされた父を直向きに支え続け、機械の不具合により事故死した桂は、博士と星人の復讐の為に死後も肉体を改造され、更にはメカゴジラの機動装置に使われるという非人道的扱いをされ続けるが、ラストには恋心を抱いた男性、そして父と自分を迫害した人類を救う為自ら三度目の死を選ぶ彼女の人生がとても儚くて切ない。

この儚く散って行く女性キャラクターをシリーズ初の女性脚本家が手がけているのも考え深い。

ドラマ性に重きを置いてしまい観客の望むものと違った仕上がりとなった今作だが、本多猪四郎の怪獣作品にて多く共通する自己犠牲愛が強く印象に残る終わり方で、監督最後の作品でしっかりと自身の色が出た映画になっている。

特撮面も、怪獣達の格闘を下から捉えたカットだったり、遠くのメカゴジラがこちらに向かってミサイルを放つ絵だったりと、見応えのあるシーンも多々。

また今作は伊福部昭の名曲ゴジラのテーマも復活しているので、あぁ、ゴジラ映画見てんなー…という気持ちにもさせてくれる。

キャラクター的には弱さもあるが、反面魅力もたっぷりある昭和ゴジラ最後の作品。




桂ちゃんのおっぱい観れるしねー、偽モンでも最高じゃーん

メカゴジラの首取れて ペッ!って投げ捨てるゴジラ
ぎざかわゆすw
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