ロアー

フランケンウィニーのロアーのレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(2012年製作の映画)
3.7
大好きなティム・バートン監督の作品(しかも特に好きなストップモーション作品)とはいえ、犬を飼っている身としてヴィクターに感情移入しちゃうので一回観たきり避けてた映画です。
でも、実写版を観た勢いでやっぱり観たくなってお久しぶりに鑑賞を決意しました。

案の定、スパーキーの無邪気さに愛おしさ全開になってしまって、電車の中にも関わらず冒頭からウルウル。

「心の中の特別な場所にいつもいるの」
「心の中なんてイヤだ、そばにいて欲しい」

本当にこれ・・・
私、ヴィクターみたいな子どもじゃなく、もういい大人歴長いですけど、イヤだイヤだ、本当にイヤだ。

実写→アニメの流れで観ると細かいところまでしっかりセルフリメイクされていることに感激するし、ヴィクターとスパーキーの絆や命を蘇らせるにも心が大切などなど物語に深みが増していて、ストップモーションの映像や技術の素晴らしさだけじゃなく、物語としてもより素晴らしい作品になっていました。

ひたすら死を否定して抗おうとするだけじゃなく、ヴィクターが死を受け止め、成長してのハッピーエンドなのもすごく良かった。それでも私は成長しなくていいので、これからもイヤだイヤだと言い続けますけども。

ところで、アニメ版でも隣のおじさん(町長)がまたもやらかしでしかなくて、今回はラストで出しゃばってなかったものの、それはそれでもっと責任感持ちなさいと責めたくなりました。どう転んでも責めたくなるのは人間の性だなぁと思いつつ、そもそもやらかしたおじさんが悪いので仕方ない。
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