力の抜けたシニカルなお伽噺風で、予測不能の奇天烈展開に笑って真顔になって面白かった。
少年からツッコミが入るメタ構造がクセになるし、本を読み聞かせながら人生は常に不公平だと説く祖父(刑事コロンボ!)、だからこそ物語が必要と思えて味わい深い。
子供向けと思えない拷問や陰謀、心躍る冒険に復讐、そして真実の愛。
Once Upon a Deadpool(デップーと子役だったフレッド・サベージが)やTHIS IS USはじめアメリカでの作品引用は枚挙に暇がない。
有名な台詞「やあ。俺の名はイニゴ・モントーヤ」の彼が脇役で、名優マンディ・パティンキンだったとは。
ケイリー・エルウィスとロビン・ライトは美しいし、アンドレ・ザ・ジャイアントがすごく良い。
ヤング・シェルドンでお馴染みウォーレス・ショーンや、その後ロブ・ライナー監督と「恋人たちの予感」で再び組むビリー・クリスタルまで!
音楽がダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーなのもビックリ。