ジャッキーケン

プリンセス・ブライド・ストーリーのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.0
隠れた名作感が強い本作は日本だとそこまで知名度ないのかな、結構海外の映画ランキングでは話題になったりするんだけど。

むかーし昔あるところにプリンセスが居ましたと半ば強引に孫に読み聞かせるおじいちゃんから昔話風に中世ヨーロッパな世界観でごく普通のおとぎ話が展開されていくと思わせてアクションあり、友情あり、男の子大好き映画に近い意外な方向性に転がっていく

舐めてたのがこの映画における西洋剣術アクションが結構凄かったところ
剣術を極めた同士の殺陣は見ていて気持ちいいし、「実は俺の利き手は右利きだ!」の厨二イズムに溢れた煽り合いが最高に燃える。かつ体操的なアクロバットが美しい
綺麗な剣術とはまさにこのこと

6本指の男に父を殺された剣豪
と名前通りジャイアントな相方
アンドレザジャイアントのコンビが見てて楽しい、60人の兵士をたった3人でどう倒していく苦肉の策が強引すぎて最高

おとぎ話に所々ツッコミを入れていく孫のメタ要素は観客の言いたいことを代弁していて「デッドプール」の先駆けなんじゃねーのっていうぐらい「デッドプール」

直接的に描かれてはいないけど微妙なやり取りによって感じ取れる孫とお爺ちゃんの微妙に仲良くないところをおとぎ話の伏線プラスでの微笑ましいラストは思わずニヤッとしてしまう

かなり見応えがあったおとぎ話系ラブロマンス、隠れた名作だったな