【バキューム・スカイ】
何故かNetflixに入荷したらしいので、懐かしのおおバカ映画として振り返ることに。
わはは、“ばびょ〜ん”健在!なんと爽快!www
まず時代のハードル下がったなあと。本作のおかげで、よりマトモなふりするトンデモ映画が後に続いたから、コレ割とマトモ?と錯覚しちゃった。オチを知っていたのも大きいが。
改めて気付いたが本作、ヒロインの回想としてサンドイッチされてはいないが、信頼できない語り手による体験談…と捉えると、意外やマトモな映画なんですね。
実際に、こんな体験をしたと言い張る人は居て、ネタバレなのでタイトルは書けないが…彼らを追うノンフィクション本も出ている。読んで、その自己中脳に呆然としたものですが。
キリスト教的思考なのでしょう。いま日本に住む日本人でも、神様が空の上の方にいる、と本気で信じている人が居るからね。
映画の精神的支柱としては、母の愛を試し極めようとする物語…なのかもしれないが、他の母がダメで、父がダメで、なぜヒロインの愛?だけが特別なのか、裏付けが描かれない。
裏付けがないのに特別扱いすると、差別になるよね。もちろん世にはダメな例もあるが、母は皆、それぞれの個性で子に、愛情を注いでいると思うよ。
ココもキリスト教的発想かなあ。要は、特別な聖母を仕立てたいのではと。本当にそうなら危なっかしい映画だ。こういうことは、いつの間にか刷り込まれるからね。
前半の追跡劇はよくできている。ジュリアン・ムーアが主導するからより、よい映画に思える。時期がよかったか撮り方がいいのか彼女、実の詰まった美貌を振り撒いて、見惚れます。
ジョセフ・ルーベン監督は、本作の後から10年くらい、映画界からばびょ〜ん!されちゃったようだが、やっぱりココでバラしたから、何処かでアレされていたのでしょうか?
…この映画作ったこと、忘れていたりして。
<2024.1.7記>