クリムゾンキング

情無用のコルトのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

情無用のコルト(1966年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

老練のデュークと若輩のスティーブはともに凄腕ガンマンの姉弟コンビ。
デュークは「ガンマンてのはなぁ、一生銃から逃れらんねーんだ。オメェもそのうちあとを追っかけてきた若ぇのにズドン!だぜ」と説きスティーブは「俺っち所帯持って農夫としてフツーに暮らしてぇだ。だからもう拳銃は握らねえだ」と返す。
ある時引き受けた街の警護でデュークが負傷したため「謝礼を娘に渡してくれや。だけど娘に手ェ出したらぶっ殺すからな小僧」と言われるが「父ちゃん見てないし結婚しちまえばこっちのもんだもんねー!」と娘とともにある街に逃げ延びる。
しかしその街は法すら無視する2人の悪党に支配された街だった!

冒頭の油絵のようなクレジットと歌(とは呼べない語り?)は雰囲気があっていい。

街に蔓延る悪を成敗する話かと思いきや途中から悪党がほぼ空気になって娘を誑かした野郎に1発お見舞いしようと追っかけてくる親バカ父ちゃんとスティーブのことが好きすぎて殺してやりたいくらい拗らせちゃった女性賭博師との三角関係が主になってくるので「ん?映画変わった?」と思ってしまう。

だけど深いこと考えなければ、場面場面で挿入されるガンファイトはかなり見どころがあり、ラストの決闘からのくだりは「これぞ西部劇!」と言える構図でそこだけでも見た甲斐あったなーと思える作品だった。

あと早々消えると思った飲んだくれ爺ちゃんが意外にいい役回りしていて清涼剤になっていたのも良かった。