ichita

ポエトリー アグネスの詩(うた)のichitaのレビュー・感想・評価

4.0
曖昧になっていきつつある記憶と、胸を刺すような現実の間をたゆたう初老の婦人ミジャ。

おっとりとしたこのおばあちゃんが、ある事件に内から外から静かに(ときに激しく)寄り添って、一つの詩を書き上げる。

ひとりの少女の死を軽んじる男どもの腑抜けた顔と対比するその少女の母親の一瞬の鋭い眼差し。

差し込まれる詩の朗読や思い出話。

ラストからエンドロールの静けさ。

余韻の深みに沈み込みました。
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