イ・チャンドンは人が目を背けたくなるような種類の映画を撮りながら、悪趣味さをまったく感じさせないのが凄いのだなと最近になって思う。示唆的なショットを全体に散らしながら説明をもったいぶらないところもい…
>>続きを読む『バーニング 劇場版』からのイ・チャンドン監督の流れでの配信鑑賞。
思っていた以上に重たい物語だった。ほとんどが主人公の女性を視点人物とするショット(いわゆる主観ショットだけには限らない)で彼女が…
詩を書くために世界の美しさを見出し感興を得ようとする「高尚」な心(決してそうではなく、あくまでも不器用な下心のようにもみえた)とあまりにもシビアすぎる現実との板挟みになって苦しんでいるように見えた。…
>>続きを読む必死に歯を食い縛って生きている人を描きつつも、当人にしか分からないであろう領域は他人のまま、故に深い悲しみに面するほど、カメラは被写体から遠退いていく
家の中のカットはいつも揺れていて、緊張感があっ…