カタパル

サンライズのカタパルのレビュー・感想・評価

サンライズ(1927年製作の映画)
5.0
ボク的にはムルナウ監督の最高傑作で、映画界の至宝。ドイツ表現主義で培った幻想的な映像技術とハリウッドのオプティミズムが見事に融合した奇跡です。特に絆を取り戻したあとに街を歩く多幸感あふれるシークエンス!

多くの昔の「傑作」は100年もすると経年劣化する部分も出てきますが、この作品は堂々と時の試練に耐え続けています。

そして、この作品で第一回のアカデミー主演女優賞に輝いたジャネット・ゲイナーのカワイイこと!ちなみに本作品は記念すべき第一回のアカデミー賞を3つ獲得していて、撮影賞と芸術作品賞を獲得しています。芸術作品賞は第一回目しかなく、それ以降は獲得作品がないので本作が今のところ唯一のアカデミー芸術作品賞となります。

今回は一般的に流通している正方形に近いMOVIETONEサイズ(1.20:1)と新たに発見されたアカデミーサイズ(1.37:1)のチェコ版を観比べました。MOVIETONEの画角は1920年代のごく短い期間使われました。最近では"The Lighthouse"で使われましたね。画質は明らかにチェコ版が高いです。保存状態が良かったのでしょう。

MOVIETONE版とチェコ版とでは編集も若干違います。ボクは一般的に流通しているMOVIETONE版のほうが好きですが、これは好みでしょう。