本作は、2006年ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した。
舞台はボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。
「民族浄化」の名の下に行われたボスニア内戦の傷跡はまだ癒えていない。
そんなサラエボに住む母娘の物語である。
内容に関係ないところで言うと、この娘役の女優が素晴らしい。
男勝りで負けん気の強い女の子に見える一方で、可愛い一面もあり魅力的だ。
内容はといえば、ずっしりと重い。ボスニア内戦でこのようなことが行われ、多くの悲劇が生まれてしまったことは衝撃的であった。
この映画はその事実の上に立ち、それを主題としており、確かに重い映画ではある。
しかし、母娘を主人公にしており 身近に感じられ、感情移入しやすいつくりになっている。
重い映画ですが、ぜひ一見してほしいです。このような悲劇を繰り返さないために。