オーウェン

ドライヴのオーウェンのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.7
昼はスタントマンのドライバー。しかし夜は強盗の手助けをする裏の仕事を行っている男。
そんな彼が同じマンションに住む女性を愛する。
しかし服役中の夫の裏稼業に巻き込まれ、ギャングとの抗争に嵌っていく。

突然来る暴力が緊張を常に高め、見る側の安心を許さない。
それと同時に安らぐ瞬間が彼女と一緒のシーン。
この棲み分けがきっちり出来ているから、ラストまであっという間の体感だった。

タイトルの割に実はカーアクションは少ないが、静から動への転換が実に巧み。
そして構図が抜群に決まっている。カットの一つ一つにしっかりと意味がある。
エレベーターのラストカットなど凝りに凝っている。

ライアン・ゴズリングが寡黙で冷徹な眼差しを見せ、キャリー・マリガンは実に美しい。
アルバート・ブルックスもイメージを覆すギャングで切れっぷりも中々の者。

そして最後に気付く。ドライバーには名前がないと。
その辺りも含めて完璧な世界観が作られている。
オーウェン

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