みんたろ

さらば、わが愛 覇王別姫のみんたろのネタバレレビュー・内容・結末

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごすぎる。
この作品を観るまでに何本かレビュー書きたいなと思ってる作品があったんだけど、覇王別姫を観て完全に圧倒されてしまいました。
もう何を書けば良いのやら。
映画館で観てたらスタオベですね。

予備知識無しで観てたので、もっとドラマ的な感じかと思ってたけど全然違った。
煌びやかな京劇シーンは全部通しても10分も無いほど。
あとはただただ壮絶で胸が痛くなるようなシーンばかり。
でもそれがどれもめちゃくちゃ良い。

どのシーンも違和感が無いっていうのがすごい。俳優たちが凄すぎるのか。
レスリー・チャンほんと良いですね。
蝶衣の純粋さと、強さと、少し触れただけで崩れ落ちそうな儚さがたまらなく良かった。
守ってあげたい。
小楼は馬鹿野郎だよね…ちょっとナダルに似てるし…。
でも一番最後のシーン、大好き。何回も観た。心臓掴まれる。

「素性はすぐバレるからね、一度体を売った女は永久に淫売なんだよ」という廓の女主人の言葉が後になって響いてくるなぁ。
首を吊った小癩と菊仙。
どちらももうこれからの人生に未練など無かったのだろう。
蝶衣はあの刀を手にした時から、もう死に場所というか全てを終わらせる時を探してたのかなぁ。
誰にも分からないんだけど。

本当に本当に良い作品だった。
観て良かった。
みんたろ

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