このレビューはネタバレを含みます
すごすぎる。
この作品を観るまでに何本かレビュー書きたいなと思ってる作品があったんだけど、覇王別姫を観て完全に圧倒されてしまいました。
もう何を書けば良いのやら。
映画館で観てたらスタオベですね。
予備知識無しで観てたので、もっとドラマ的な感じかと思ってたけど全然違った。
煌びやかな京劇シーンは全部通しても10分も無いほど。
あとはただただ壮絶で胸が痛くなるようなシーンばかり。
でもそれがどれもめちゃくちゃ良い。
どのシーンも違和感が無いっていうのがすごい。俳優たちが凄すぎるのか。
レスリー・チャンほんと良いですね。
蝶衣の純粋さと、強さと、少し触れただけで崩れ落ちそうな儚さがたまらなく良かった。
守ってあげたい。
小楼は馬鹿野郎だよね…ちょっとナダルに似てるし…。
でも一番最後のシーン、大好き。何回も観た。心臓掴まれる。
「素性はすぐバレるからね、一度体を売った女は永久に淫売なんだよ」という廓の女主人の言葉が後になって響いてくるなぁ。
首を吊った小癩と菊仙。
どちらももうこれからの人生に未練など無かったのだろう。
蝶衣はあの刀を手にした時から、もう死に場所というか全てを終わらせる時を探してたのかなぁ。
誰にも分からないんだけど。
本当に本当に良い作品だった。
観て良かった。