kazマックスグローバーレッド

プリンス/パープル・レインのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.7
マイコーの映画を見たならお次はプリンスの映画だ。映画と音楽のメディアミックスは83年『フラッシュダンス』『ステインアライブ』から熱くなり84年『フットルース』『ストリート・オブ・ファイヤー』の頃には最高潮を迎えたと思っております。そんな84年の映画『パープルレイン』をこの度ようやく鑑賞。あの時代の音楽映画の雰囲気全快で、これは83〜84年の時期に制作されたから成立する作品だった。多分90年代のプリンス音楽映画だったら普通の作品になってただろうな。

自分が初めてプリンスを知ったのは『バットマン』の頃でエンドロールで流れる「Scandalous」って曲のMVでチャイナドレスを着て歌ってるプリンスを見て、えらい中性的な人だなぁって思ってた。ちょっと前にTVを見て知ったのは、プリンスのシンボルマークは男でもない女でもない中性的なマークで、昔から一般的なイメージカラーは、男は「青」、女は「赤」、そしてそれが混ざると「紫」って…なるほど、だからパープルでジェンダーを超越してるんだ。

音楽で成功して有名になっても生まれ故郷ミネアポリスを離れなかったプリンスは、TVのインタビューで「ミネソタは極寒の地なのに何故いまもミネソタで暮らしているの」という質問に「クズたちを締め出す事が出来るからね、寒すぎるからLAやNYの大都市に住むような悪い奴らも来ることはないだろ」って言っていた。

しかしそんなミネソタ州の首都ミネアポリスで近年起きた黒人のジョージ・フロイドさん事件には天国のプリンスも嘆いてるだろうな。