ねぎおSTOPWAR

プリンス/パープル・レインのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.5
1982年リリースの「1999」から聴きはじめました。計算すると16歳になる年。そして「PurpleRain」が2年後。
ギター弾き始めてすぐにHardRock/HMへずっぽり。でもしばらくしてYesやUK、EL&P・・とプログレにも興味を持ちだしました。思えば今の雑食系映画鑑賞同様、持って生まれた志向なのかもしれません。

このPRINCEは、実はギタリストとしての彼に熱狂したところがあるんです。実はこの人めっちゃギターうまいです!
ソロもそうですが、リフもセンスのかたまり。
わたしいわゆるHardRockのプレイに飽き足らなくなっていたので、PRINCEのプレイにハマりました。だからRandyRhoadsも大好きだし、PeteCosey知ってます?MilesDavisのバックで弾いていたんですけどこの人も凄い超越っぷり。みんなワウうまく使うんです。

この映画はほぼ自叙伝的な内容で、父との確執であるとかがきちんと表現されています。その上ですごいのはアルバム曲が見事にマッチしていて、まるでサントラのようだってこと。まあ最初からそう作っているのかもしれませんが、それにしてはアルバムとしての完成度がサントラを越えています。

当時先輩と観に行ったんですが、最後(設定やらかなり無理がありますが)ライブはもう鳥肌感動ものです。
スクリーンに映る彼のアップと呼吸の緊張感。
その音を待つ観客の冷たい映像。
寄り添っていないバンドメンバー。
家族の混乱を乗り越えられるのか!?

そこでおもむろに弾き出す主題曲のイントロはヤバいです!
怒涛のアンコール曲への流れは「ボヘミアン・・」のライブエイドに通じるものがあります。

当然今見たら違うのかもしれません。
でも、少なくともわたしにとってはこれ名作のひとつです。


プリンス安らかに