くろゆり

バタリアンのくろゆりのレビュー・感想・評価

バタリアン(1985年製作の映画)
4.1
80年代のパンクブームを感じるテンション。人を襲うところ以外はゾンビは人間と同じような生物なのがまた恐怖。警察がなすすべなく来ては食われの繰り返しなところは当時の反権力的な兆候を思わせる。
タールマンやオバンバなどの名物キャラのインパクトもあり、他のゾンビのまるでパンクのアルバムのジャケットにそのままなりそうな感じ。
作中で発言しているようにナイトオブザリビングデッドの影響が強く、オマージュしているところも数多くある。タイトルが入る瞬間の気分が高揚する感じも楽しい。
普通に楽しいゾンビコメディだが、当時の反権力思考や退廃的な雰囲気の香る社会情勢を反映した映画である。
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