いやよセブン

ふたたび swing me againのいやよセブンのレビュー・感想・評価

ふたたび swing me again(2010年製作の映画)
3.0
ハンセン病で隔離されていたおじいちゃんが帰ってくる。
今の時代でも偏見は根強く残っており、いろんな波紋が巻き起こる。
息子は父親を引き取りたい、嫁は嫌がる、孫も男のほうはあっけらかんとしているが、結婚を控えた孫娘は案の定、といった感じ。
おじいちゃんは青年期、仲間とジャズバンドを組んでいて、女性のピアニストと恋に落ち、子供が生まれる。
しかし、病名を知った親は母親と子供を引き離した。
まわりの雑音はおじいちゃんにとっては本意ではなく、孫と一緒に昔のバンドメンバーを訪ねる旅に出る。
ハンセン病に対して、国は明らかに間違いを犯したのだが、これを風化させないことが必要で、この映画も静かに訴えかけている。