盆栽

見えない恐怖の盆栽のレビュー・感想・評価

見えない恐怖(1971年製作の映画)
3.5
この映画で目にするのは「見える恐怖」


 一家惨殺事件が発生。同居しているサラは盲目であるため、死体どころか事件にすら気付いていない様子。そこに殺人鬼らしき男の姿が… そんな窮地に立たされている中、サラは生き残れるのか。
頑張れ、サラ!

 盲目関連の作品はサスペンス色が強いのですが、本作はサスペンスよりもホラーに近い恐怖を感じます。サラにとっては見えないもの全てが恐怖と化しますが、観る者は全てが目に入るためサラとは違う恐怖を体験をすることになります。
ですが、サラと観客の共通の「恐怖」として殺人鬼の存在があります。結末まで殺人鬼の姿はほぼ足元のみであり、これが一体誰なのか、もしかしたら赤の他人かもしれないし、知ってる人なのかもしれない。サラ以外誰も信頼することが出来ず、疑心暗鬼になりながら結末へと向かいます。

 そして見事に盲目の役を演じきったミア・ファローの演技は良いですね。『ローズマリーの赤ちゃん』の時もダシのきいた悪魔演技をしてくださいましたので。

馬のシーンは多少無理がありますね。
盆栽

盆栽