投資会社の社長として何もかも手に入れたジャック。ひょんなことからクリスマスの夜に全く別の人生に生まれ変わってしまう。それは大学時代に分かれた恋人と結婚し郊外に家を持ち子供に恵まれ、裕福ではないけど温かな家庭を築いているという、過去の自分が選ばなかったもう一つの人生だった。慣れない家事や育児、俗な隣人と関わりながら、今までの自分では気がつかなかったお金では買えない大切なものに気づいていく。
ジャックの生き方が間違っている訳でもケイトの生き方が正しいわけでもない。これって本当に価値観の問題で、自分にとって心地よい人と心地よい関係を築き続けるって奇跡みたいなことだと思った。それでもジャックが今まで気づかなかった新しい価値観に出会えたことは素敵。本当の世界のケイトが別人で、ケイトはケイトで自分の決めた道を進んでいているのもまた良い。
