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天使のくれた時間のchamaのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.5
観てる最中はにっこりできるクリスマス映画。天使映画ではない、のかなと思う。

クリスマス・イブに、独り身大金持ちに訪れたいっときのきらめき。観てる最中は、ホームビデオを観てるような(実際そういう演出もあったけど)、なんか穏やかな幸せを感じるな〜と思ったんだけど、観終わったあと、こうして考えてみると、なんか納得がいかない、というか、「ハッピーな映画だったなあ」って言い切れない。
いちばん違和感が大きいのは、会社ののことおっぽりだして、ケイトのとこに行っちゃうとこかな。お金よりも愛の方が大事だって思った、のはいいんだけど、仕事おっぽりだして会社のひとたちはほっといていいの?そのひとたちにも家族があるのでは?映画でこんなこと考えなくていいんだと思うけど、そう思っちゃったから仕方ない。ジャックの自分本位な感じがしちゃうところが気に食わないのかもしれない。「自分が選んだことだから」って言えるところは好感を持てるんだけどなあ。

黒人を天使にしたのはどういう意図なんだろう。あれ、この疑問は僕に差別意識があるからなんだろうか。
2000年は、黒人差別が露骨にあったんじゃないかな、と思う。そんな時代で、あえて黒人を天使にしたことには何か理由があると思う。
んー、でもどうなんたろう、ジャックが最初に天使と接触するシーンを自然に描こうとしたら、そうなったのかな。あれ、なんで天使は銃を持ってたんだろう?なんで、「銃を持ってるんだ?」っていう質問に答えなかったんだろう。

一番好きなのは、ケイトかな。ティア・レオーニ。美人。何より元気で楽しそうな姿がとてもキュートだった。結婚記念日のプレゼントを渡すところなんか、すごくかわいい。
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