あつお

天使のくれた時間のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

人生において本当に重要な事を思い出させる話。
主人公のジャックはウォール街の投資家として大成功を収めていた。フェラーリを乗り回し、誰もが羨むような豪邸での裕福な生活。しかし、人間関係はどうだろう?決して充実している、とは言えない状態だった。
遡ること13年前。大切な恋人ケイトとの別れ。空港での別れ際、ケイトからの必死の説得にも関わらず、ジャックは仕事を選択。二人は別れ、ジャックは投資家として、ケイトは弁護士としてのキャリアを歩み始める。
もし13年前、別の選択をしていたら?キャリアよりも二人の幸せな時間を優先していたらどうなっていたのか?
そんな別世界を見せてくれたのが天使である。ジャックはある日目が覚めると、別世界にワープしていた。そこはケイトを妻に迎え、二人の娘に囲まれた世界。タイヤ販売をこなしながら、少ない収入ながらも人間関係に恵まれた別世界。始めこそ戸惑いながらも、ジャックはその生活に順応し、大きな幸福感を感じるようになる。自分が本当に求めていたのは、二人の幸せな生活だったのだ。
現実世界、投資家に戻ったジャックはケイトと再開、お金よりも大切なモノのために新たな選択に踏みだすのだった。
有り余るほどの資金、豪華な生活は誰もが憧れるもの。しかし、本当の幸せは身近に存在する。人生における本当の幸福とは何なのか。自分は何を求めているのか。考えさせられる映画でした。
あつお

あつお