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天使のくれた時間のNewmanのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.8
うーん、混乱しながら観ました。今ジャックのいる世界にはジャックは二人いるのかではなぜもう一人のジャックは出てこないんだと。いい話と楽しんで観ればいいのでしょうが、私には大金持ちで愛する奥様と子どものいる幸せな家庭を持つ映画関係者が、「そんなにお金はなくても幸せな家庭の方がいいんだよ」だから、お前たちは金持ちの階段を上がって来るなと言っている映画に見えてしまいました。皮肉っぽいですよね。
映画関係者は観る側の人間を意識して作っているのですから、そんなにお金のない人間に媚びを売るのは仕方のない話ですが、コツコツと節約して生活している方が幸せだというのは嘘だと思うのです。
結婚記念日にプレゼントを忘れた償いにジャック(ニコラス・ケイジ)は、妻のケイトを高級レストランに連れて行くのですが、最初の注文がshiitake mushroomの○○でした。あのしいたけの不思議な味をアメリカ人も知っているんだとちょっとビックリしました。
今の若い女性たちが(男性もかな?)結婚を望まない一人の自由が大切というのも悪くないんじゃないと私はこの映画を観て思いました。最初の空港のシーンが、ニューヨークからロンドンに向かうジャックをケイトが「行かないで」と説得するが、応じないジャック。そして最後の空港のシーンは、パリに向かうケイトをジャックが説得し応じるケイト。対照的でした。
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