きゃら

天使のくれた時間のきゃらのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.8
もし違う人生を歩んでいたら…同じ人物の違うパターンの人生がそれぞれ描かれるというタイプの映画が好きなので、楽しめました。

主人公はウォール街の仕事で大成功しニューヨークの高級マンションの最上階に住む裕福な独身男性だが、朝起きると違う人生に変わっている。それは13年前に別れたはずの恋人と結婚し子供2人を授かり郊外に住み違う仕事をし、庶民的な暮らしをしている人生で…というお話。

単純な言い方になりますが、仕事に満足しお金もあるけど愛のない人生か、したくない仕事をし裕福でも無いけど愛のある人生、の2択です。

前半の主人公が慣れない庶民的な暮らしや子育てや郊外のコミュニティに対して戸惑うシーンは面白くて笑えました。

ただ、観ているうちにこの作品がどちらに価値観を置いているのかが容易に想像できる為、結末が簡単に予想出来てしまいました。

あたりまえですが、価値観、感じ方、好きな生き方は人それぞれですよね。

「きらめきは一瞬で永遠ではない」という台詞が出て来ますが、その通りだとも思います。

まぁ本当に相手の事がそこまで好きなら話は別ですが、配偶者と白髪になるまでずっと一緒に居たいというのは、自分は愛というより執着に感じました。
一生添い遂げないといけないという呪縛なんじゃないかな。

独身イコール孤独というのも違うと思います。
大きなお世話ですよね。
自由な独身が羨ましいです❤︎

この作品の価値観の押し付けが少し気になりました。

良かったところは、主人公の幼い娘さんが、パパがいつものパパと違いパパが困っている事にいち早く気づき、それを受け入れパパに助言などをしたシーンです。
とても可愛かったです☆
きゃら

きゃら