暖かい気持ちにさせてくれる大人向けファンタジー。
お互いに愛しながらも勉強の為、男は反対する彼女を押し切って“１００年後も君を忘れない”と言葉を残して空港を後にする。
１３年後男は大手金融会社の社長にまで出世して不自由のない生活を送っているが、いまだに独身のままだった。以前の恋人とは全く別世界で生きて来たのだった。
クリスマス・イブの夜、男は高級コンビニ？？で黒人男に姿を変えた天使に遭遇する。知らずに天使と言葉を交わした事から男に別の世界の生き方が始まる。
翌朝目を覚ますと、ベットの隣に別れた昔の彼女が寝ていて、子供まで二人いる存在する生活に代わっていた。金融会社を訪れても別の社長が存在し、冷たくあしらわれてしまう。
しかし、彼は次第に新しい生活に順応し、家族との繋がりを深めて行こうと考える。
だが、１３年と云う時間の経過は妻となっている彼女の考え方も変化して居た・・・・。
彼女をニューヨークへ残しロンドンで経営学を学ぶ事を選択した男が成功し、富を得てフェラリーを乗り回し豪華マンションの最上階に住む生活を送る。でも昔の彼女との生活を選択して居たら・・と心の中で思ってしまう事も有ったのだろう。
不自由のない独身生活と、家族に囲まれた安らぎのある生活とどちらが幸せなのか？
それを問い掛けると同時に過去の自分の選択に回顧の念を抱く人が多いのではないか？を表現したファンタジー作品でした。
私が涙線を緩めてしまったのは、父親の異変に気付いた娘が“宇宙人？”と父親を呼び、家族の大切さに気がついた男に向かって“パパお帰り”と抱きつくシーンでした。いつも思う事ですが外国人の小さな子供は人形の様に可愛いですね。
そして、ティア・レオニーさんと云う女優さん。他の作品でも見る事は有りましたがいつもは好きになれない配役が多かったのですが、当作品では素晴らしい妻役を演じてさすが俳優さんだと感心しました。
ファンタジー作品ですからツッコミ所は多いですが、見て損は無い作品に感じました。
