さあこ

天使のくれた時間のさあこのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.6
”welcome to earth“

選ばなかった選択肢の方がいつだってよく思えるのは、選ばなかったから。
ただ、選ばなかった方を選んでより不幸になってた可能性は平等にあって、そう考えれば自分のした選択肢が最良ではなかったとしても、その中で最大限に生きていくにはどうすればいいかを考える、という夢見られない人間にはあまり共感はありませんでした(笑)
つまり現在に満足してるってことなんだろうな。

いやしかしよく考えると、現在の私は『別の現在』に行く前のジャック状態か?彼も別に『別の現在』に行くまでは「現在」に不満はなかったよな・・

とすると、ジャックと私の違いは後悔を忘れようとしたり、「現在」が一番だと思い込もうとするほどの大きなジャッジをしたことがないってところか。
なるほど私は良くも悪くも、世に言う成功者にも金持ちにも、なれないんだろうなあ。
もし『選ばなかった現在』の先を垣間見ることが出来たとしても、多分私は「選んだ現在」が正しいと思いたいから、見られないと思うしなあ。

・・なんて考えさせられるくらいに、いい映画でした(苦笑)
人生において何が確かなものか。欲しいものは無限にあれど、確かなものがあれば、それでいい。自分の思いもありながら、確かなものがきちんとブレずに分かっているケイトは、本当に魅力的な人間だなあ。

人生における優先順位を考えさせられる。
他力本願だけど、あなたといるこの生活があればそれでいいと思える人に出会いたいなあ。そもそもファンタジー映画の住人じゃなくても出会えるものなのか?(笑)

共感がなかったので評価低めですが、きっとどこかに後悔をしまいこんで生きている人にはものすごく伝わるものがある気がします。あと仕事一筋の人(笑)

ティア・レオーニがウルトラ可愛かったのとオムツシーンが大好きだった!もう少し大人になったら(もう十分大人だけど)もう一度観てみよう。

祈りを込めたくなるラストシーン、良かったな。