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灰とダイヤモンドのmkのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
4.5
アンジェイワイダの抵抗三部作の最終作!
戦後のポーランドの混乱、雪解けまでの長い道のり、史実としてのみでしか理解できていなかった。反ナチ運動に加担したもの同士なのに、その後所属した先は異なる残酷さ。誰が、どの行為が正しいという単純な話ではない。たった1日、とある1つのホテルが舞台であるものの、第二次世界大戦終結という転換期であり、ポーランド独特の詩的表現が響くものでとっても胸が動かされた。
「永遠の勝利のあかつきに、灰の底ふかく
さんぜんたるダイヤモンドの残らんことを」
みんな灰であり、ダイヤモンドでもあるのだろうか。
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