だびー

灰とダイヤモンドのだびーのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.5
シネフィルWOWOWにて。終戦によってナチスドイツからソ連軍に圧政者が変わる狭間のエアポケットのような時間に、甘い恋と人間という生き物の滑稽さと過去への後悔とニューシネマを先取りしたかのような破滅的なラストを詰め込んだこの映画を、ただ一つの切り口で語ることは不可能。この混沌こそ、時代の空気だったのだろうか。パーティーが終わった翌朝に始まるダンス、あの参加者の虚な表情やどこか不穏な空気は一体何なのか。初めてこの映画を観たのはVHSだったけど、画質の向上が素晴らしい。
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