アゴ

蒲田行進曲のアゴのレビュー・感想・評価

蒲田行進曲(1982年製作の映画)
4.2
ドラマ『スローな武士にしてくれ』がとても面白く、おそらくオマージュ元だろうと思われるこちらも鑑賞。最近『新選組!』を見直していて池田屋事件が終わったところなので良いタイミングかと思い。
事前知識は池田屋階段落ちで「銀ちゃんかっこいい!」と、あのテーマ曲くらい。
まっったくもう!めちゃくちゃ面白いな!?
メインの3人が良すぎる。
売り出し中に女を身篭らせたのでヤスに「結婚してやってくれ」と頼む銀ちゃん。クソ野郎。シンプルにクソ野郎なんだけどナイーブなところもあって、映画の才能はある。ほっとけない。
そしてそんなダメな男に引っかかるのはいい女と相場が決まっているのである。
若かりし松坂慶子さんの名演が光る、小夏さん。銀ちゃんに惹かれていてどんな扱いを受けても嫌いになれない。
そしてヤス!もう見ながら何回「ヤス〜〜!;;」と泣いたか。いい奴過ぎる。兄貴分の都合で小夏と籍を入れさせられるけど、元々小夏のファンで、小夏になんと言われてもニコニコとしながら受け入れる。自分の子どもでもないのにお腹の赤ちゃんと小夏のために危険な仕事もどんどんこなしていく。
次第に小夏もヤスに惹かれていく…それはそう…どう考えてもヤスの方が良いので…。

ネタとして知っていた階段落ちのシーンも、改めて見るととても良い。ヤスと銀ちゃんの全てが詰まっていた。
異常なまでのテンポの良さ、見ていてクセになる。
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