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ワイルド・スピードの3110136のネタバレレビュー・内容・結末

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

トラック強盗が頻発、警察はある走り屋チームを疑い、警察官ブライアンを潜入させる。ブライアンは捜査の過程でリーダードミニクの内面を知り、逮捕せず見逃す。

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人気のワイルド・スピードシリーズの1作目。気にはなっていたのですが「観るなら1作目から」と思いなかなか観れずにいたところをアマゾン・プライムで発見。今回の鑑賞に至りました。

ま、説明不要と言いますか、(悪い意味ではなく)非常に分かりやすい映画で、《車》《男》《不良》といったキーワードで埋め尽くされています。観る前と後でこうも印象が変わらない映画も珍しい「好きな人は好きだろうな」という映画。「え、ワイルド・スピードってこんな映画だったの?」という人もそうそういないんじゃないでしょうか。

私個人はあまり車に詳しくない(特にレース系は)ので、勿体ない映画ですね。知り合いにややリアルドミニクな人がいまして、その人が「この映画は面白いよ」と言っていたので、きっと車に詳しい人でも楽しめるんでしょう。パーツの名前とか装置の仕組みとかかなり具体的に表現されていましたので、わかる人にはたまらん内容でしょうね。あと、当然カスタムした車もめっちゃ出てきます。特に日本車がたくさん出てくるため、日本人としては嬉しくなりますね♪


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●ドミニクが強盗犯か…
そもそもの話なのですが、ドミニクが犯人だった(強盗犯)ていうのが、なんか嫌でした。ま、何歩か譲って犯人でもいいのですが、なんか正義感のある理由が欲しかったです。(もしかして、私が見逃していただけで、その描写あった?^^;)

もう少し《少年ジャンプ的》なプロットでも良かったような…。いわゆる勧善懲悪的な。

じゃないと、最後にブライアンがドミニクを見逃す理由が弱くなるような気がします。もちろん借りがあるのでそれを返すのは理解できますが。

ただ「俺はゼロヨン中の数秒だけ自由になれる」というセリフもあり、本当にそのためだけに生きている、それ以外はどうでも良い、というキャラだと思ったほうがいいのかな…。善悪じゃなく《スピードの中》だけで生きている、的な。

●この気持ちだけは嘘じゃない!
立場や身分を偽り、相手の懐に飛び込む。これは、諜報活動での最もポピュラーな手法でしょう(知らんけど)。このワイルド・スピードでも、強盗団と思われるドミニク一派へ近づくため、ブライアンは警察官という身分を偽ります。

そしてその先にあるのが、異性との恋仲。あるあるですね。そして、正念場で本当の自分をカミングアウトするとともに吐き出されるセリフが「確かに騙していた…、…だけど、お前を思うこの気持ちだけは嘘じゃない!」です。スパイ物や警察もの、いろいろな映画で出てきます。今回はブライアンとミア。ミアはドミニクの妹。

そして、特にこのトピックに対して何か言いたいことがあるわけではありません。スイマセン。強いて言えば「ちょっと都合良すぎない?」かな。二兎を追う者は一兎をも得ず。嘘を付くことに対する良心の呵責に耐えきれなくなったのは分かりますが、その程度の精神力なら、はじめから嘘付くな。ま、そんな正論からドラマは生まれませんがね。

●ヴィンス
ドミニクチームのメンバーであり、ブライアンを目の敵にするヴィンス。入れ墨もバッチリ入っているし、短気で怒りっぽい。そんなワルキャラのヴィンスのカワイイ一面を紹介します。

・バーベキューにブライアンがいたのでふてくされて一旦いなくなるも、腹ペコで戻ってくる
・仲間のためにポップコーンを作ってあげようとするが、レンジが壊れていてポップコーンづくりを諦める
・ブライアンを気に入るドミニクに対し「こんな知らない奴を」というと「お前も初めは知らなかった」と返され、さらに「出会った小3より前はな」と返す

●その他
・ポール・ウォーカーカッコいい
・ヴィン・ディーゼルマッチョ
・ミシェル・ロドリゲス目つき悪い
・日本版エンディングがDABO


これは続編のすべてを観るのは難しそうですが、もう1作くらい観たいです。
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