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スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキのsithmaroのレビュー・感想・評価

2.0
一応原作は全て読んだし、今も手元にある。
そしてかつてのテレビシリーズや劇場版も観ている。
とりあえず原作とかつてのテレビシリーズは別物であると理解した上で…

何かが違うんだよな。
表面上の記号は確かに『スケバン刑事』シリーズをなぞっているようには見えるのだが。

もちろん時代背景の違いは大きい。
テレビシリーズが放送されていた80年代は不良やらスケバンやらのドラマが毎日のように放送されていた時代。
しかしこの映画が公開されたのは2006年。
スケバンと呼ばれるような学生はほぼいなくなっていた。
でも映画を観ながら感じていた違和感の正体はそれとは別物のような気がする。

まぁこの作品の場合、続編でありつつリブートでもあると思うので過去のテレビシリーズと比較するのも野暮かもしれない。
ただ作り方としては過去の作品をトレースしているように思える一方で、目新しさというのも一切なく、ただ古くさいだけ。
行きつくところは「なんで今さらスケバン刑事?」という感想しか出てこないのも事実。

ただただ時代に追い付けず、取り残されてしまった感のある映画だった。
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