石井岳龍監督の卒業制作で作られた当作品ですが、22歳で作られた内容とは思えないほどの出来栄え。
主人公の終始聞き取れないレベルの絶叫濁声。知能指数の低そうな当時の不良そのものを見事に演じており、自分が気に入らなければ暴れるという赤ちゃんみたいな精神構造がしっかり伝わる。
絶対これ許可もらわずにゲリラ撮影したよね的なシーンも多々あり、右翼に対して「日の丸チンドン屋」とか「お前ら日の丸見てマス掻いてんだろ」とかいうブッこんだセリフも素敵だ。少年がポンプでシャブをキめてるシーンはちょっとリアルすぎてあれですけど。
ラストシーンまでたどり着くと、一番最初のシーンにつながります。