狂い咲きサンダーロードの作品情報・感想・評価

「狂い咲きサンダーロード」に投稿された感想・評価

daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.6
幻の街サンダーロード。街中の暴走族が集まり、警察の圧力で、「愛される暴走族、になろう」ということで、グループの解散の会議が開かれていた。“魔墓狼死”のリーダー・健(南条弘二)もその中にいた。そこへ、“魔墓狼死”の特攻隊長、片桐仁(山田辰夫)が仲間を連れて現われ、出席者をメッタ打ちにしていった。仁は権力に屈服する暴走族に我慢がならなかったのだ。サンダーロードは仁たちの天下となった。一方、これを心よく思わないグループは報復に出た。この両者の睨み合いの中に“魔墓・狼死”のOBで、今、右翼団体のオルグ、剛(小林稔侍)が現われた。そして、仁、茂などが剛に引き取られることになった。訓練の毎日が続き、茂はしっかりした右翼青年になり、剛の愛人にもなった。しかし、根っからのハミダシ者の仁は、そんな生活も馴染めず、組織から去っていく。サンダーロードに帰って来た仁を、平和を乱されると、暴走グループが襲いかかった。仁の意識が戻ったとき、片手、片足がなかった。再びオートバイに乗れない体になった仁は、シャブ中毒の悪ガキ小太郎と指名手配中のマッドボンバーのオッサンに出会う。そして、二人の協力で仁は全身武装の殺人マシーンとして蘇る。自分をこんな体にした暴走連合軍や剛に憎悪をたぎらせ、三人の軍隊はサンダーロードに向かう。動揺する街。連合軍は右翼と結託し、仁をこの世から抹殺する謀議を図る。軍団を陣頭で指揮するのは、かっては仁の部下であり、今ではすっかり成長した茂だ。オッサンのバズーカ砲が火を吹き、戦いの火ぶたは切っておとされた。オッサン、小太郎の協力で、次々と敵を倒し、激しい戦いの末、仁は遂に連合軍を倒すのだった。
少年時代からスピードに取り憑かれていてレーサーになることが夢だった石井聡伍監督が、ただスピードや自由を求めて暴走する奴らを描いたバイオレンス映画。
鋭過ぎる目付き、ビシっとキメたリーゼント、クールに着こなす革ジャン、相手が誰だろうとタンカ切りまくる狂犬ぶりを見せる片桐仁が、道路交通法改正で「俺たち愛される暴走族になろうての!」と警察にしっぽをふるかつての仲間たちや自分を飼い慣らし兵隊として使い捨てる右翼集団に、片手片足を無くし完全武装して暴走連合や右翼団体に挑んで蜂の巣にされても立ち向かっていく姿は、まさにロックンロール。
ショットガンや拳銃などで完全武装した片桐仁が、暴走連合や右翼団体に挑むクライマックスの銃撃戦は、自主映画と思えない迫力。泉谷しげるやPANTAなどのごりごりのロックナンバー、中でもオープニングを飾る「電光石火に銀の靴」そしてエンディングに流れる「翼なき野郎ども」は、印象的。
「面白えじゃねぇよ!やってやろうじゃねぇよ!」
老婆心

老婆心の感想・評価

4.5
青春の暴力が狂い咲き…内側から爆発しそうなパワーを内包したカルトムービー。
いの

いのの感想・評価

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初観賞。わたくしごときが観てしまってすみません。レビュー書くのも気が引けます。簡単に済ませますので、どうかご勘弁を。
そこんとこ、夜露死苦!


仁さんが部屋で、バイクを走らせているつもりで、体や声を使って、それを再現していた時。私は不意に、原付ひとり旅に出掛けた時のことを思い出しました。まだ免許とって日も浅いのに、無謀にも北海道へ出掛け、パトカーに呼び止められました。
「君、何キロまで出していいかわかってる?」
「もっとスピード出して走っていいんだよ」
警官に、もっと速く走っていいなんて言われる人は、そうそういないのではないかと思います。まだ走り慣れていないことと、パトカーとすれ違う緊張とで、ド下手な運転していたのでしょう。だけど、その時に限らず、いろんなことに対して、私は、そうやって、ここまでやってきた。だから、


ブレーキをかけない人生に、たまらなく焦がれる
再レビュー
高校の時に観て以来、約10年振りに観た。
高校の時は興奮したのに、今日は号泣した。
人生で最も影響を受けた映画。
泉谷しげるの美術や、ダサすぎる暴走族の面々。怪演すぎる小林稔侍に爆笑などツッコミどころ多い。
映画としての破綻や、語り口の不味さ、説明台詞など問題多い。

けれども、それらをぶっちぎるほどの孤立無援の戦いと、山田辰夫のカリスマ性。

マッドマックスはメル・ギブソンじゃなくても可能だが、魔墓呂死のジンは、山田辰夫しかいない。
「アウトレイジ」ばりの罵倒。
この男はただ、走りたい、だけだ。
それを妨げるものは許せないだけだ。

そしてその「走る」尊厳を奪われたとき。
たったひとりで全部ぶっつぶす戦いに挑んでいく。

政治団体だろうが、警察だろうが、暴走族だろうが。
ある一つの思考にとどまって染め抜かれていく集団なんてクソだ。

それよりも「個」の尊厳無くして何が生きることだと言うのか。
ジンはそれを問い続ける。
植物状態になった人間の体を覆う包帯にマジックで植物人間って殴り書きされてる所とか、「スーパー右翼」やら「日の丸チンドン屋」をはじめとするパワーワードがワンサカ出てくる所とか、チビが武器斡旋してヤク打ってる所とか、小林稔侍がヤケに三島由紀チックな所とか、色々とすごい。良い意味でブッ飛んでる。熱量の塊。破壊の美学。そしてラストの仁の表情がズルい。

「ブレーキどうすんだよ!」
itsg

itsgの感想・評価

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暴力、抑圧、破滅、再生等々、アメリカン・ニューシネマにありがちなテーマを日本を舞台に、暴走族の青年を主人公に置き換えて描いている。
突っ込みどころは腐るほどあるが、そんな細かいこたぁどうでもいい!と若さと勢いで突っ走るような映画。
観ていると得体の知れないパワーと魅力で実際ねじ伏せられてしまい細かい粗はどうでも良くなる。指摘するのは野暮だろう。
観終わってスカッとした気分になれる。
かっこいい構図がいっぱいあったなー。
最後まで個であり続けたジンに憧れる。
オープニングと音楽最高。
Vakira

Vakiraの感想・評価

3.8
最近はツッパリなんて言葉はあまり聞かない。相撲の技ぐらいだ。ヤンキーって名称に変わっちまったか?

道路交通法68条改定 族の総会では「新道交法を遵守して愛される暴走族になろう」が決定。主人公 仁はその決定に猛反対、ツッパリ通すことにこだわる。そして暴走族同士の抗争へ。

連合対3人。勝てるわけない。「やってやろうじゃねーの~」負けを承知で立ち向かう。第二次世界大戦の日本だ。右翼の先輩の国防挺身隊に一時期助けられるが政治教育は馴染めないぜ。やがて脱退 再びサンダーロード爆走だ~ 

しかし そんなことは許される訳なく、1人は逃走、1人は植物人間、自分の右手指は切り落とされ半身不随のバイクの乗れない体に・・・

But屈しない。レフン映画の「ブロンソン」のように社会のルールに屈しない。1人対族&国防挺身隊への復讐劇が始まる。

オオ~この右手の義手 タクシー・ドライバーの脚本家ポール・シュナイダー脚本作品タランティーノお気に入りの映画「ローリングサンダー」(1978年)のオマージュか?

石井監督 大学の卒業制作でこの映画。素晴らしすぎる。他の映画も見てみるか~
タニ

タニの感想・評価

4.0
何かと映画好きから情報は入ってた昔のカルト名作。初鑑賞。平成30年にこの映画を見てこれがかっこいいかと言われると、うーんではあるんだけど、とにかくパワーがすごい。ゴチャゴチャ言うなやの圧が画面から感じる。ネトウヨなんて言葉はこの10年でできたものだけど、圧は感じじゃないですか。この映画に出てくる団体は「スーパー右翼」ですよ。スーパー!ストレートすぎる。圧よ!圧!カメラワーク等、演出凝ってるのもおもしろかったです。よい映画は家で見ても途中でスマホを触らない!だからよい映画です!
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