ニシ

東京暮色のニシのレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
-
2.2時間あるけどいっぱい事件が起きるわけじゃない。明子が補導された時に、知らねえ声高男が下着泥棒で捕まってたり、山村聡さんに笠智衆がお前クラス会の幹事やれよ。って頼まれてたり、関係ない人によっては無駄と思ってしまう部分多い気がする。でもそれによって世界の広さというか物語だけが世界じゃないんだよって教えてくれてるんだと思った。

なんだろうね。父親夫婦があって、姉夫婦があって明子とそのツレがいて。みんな悪気があるとか愛情がないわけではないと思うんだよ。そもそもあるないの二項対立では語れないからさ。

でも男女って所詮他人で別の種で、共同で何かを達成するのは相当難しい。でも2人が一緒でないとできないものもある。最後に原節子がそう言って、「やってけなくても、やってかなければならない。」と自らの業に訴えかけるんだよ。

今回の作品、家族が笠智衆、原節子、有馬稲子の3人で観やすかった。
ニシ

ニシ