ヒムロ

箪笥<たんす>のヒムロのレビュー・感想・評価

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)
3.0
ソウル郊外の古い屋敷に病院から帰ってきたスミとスヨン姉妹。
父ムヒョンと新しい母ウンジュと共にこの家で今日から暮らしていく。
しかしウンジュにも家にも何かおかしさを感じて慣れずにいた。
そうして段々と狂っていく世界。
おかしいのは一体何?


結構評価が分かれているのから見るのが怖かったのだがなるほどと言った感じ。
中々にストーリーが難解で、それでいてそっちが重視されすぎていてホラーとして見ると物足りなかった。

字幕の映画を見る集中力を持ち合わせていないので字幕の映画はかなり苦手なのだが、本作はめちゃくちゃ話が飛ぶので見逃したのかと思って巻き戻すとそんなことないということが多発した。
最後まで見ると話が急に飛ぶ演出も納得なのだが、やはり話がつかみにくく取っ付きづらい作品になってしまってることは否めない。

ホラー部分はリングや呪怨を思わせるような古い和ホラーの良かった時代をリスペクトしたような、じっとりとした演出が素晴らしい。
というか最近見た映画で珍しく恐怖シーンが怖く感じた映画だったのでもっとこっちを厚めに作って欲しかった。

本作は「薔花紅蓮伝」という向こうの有名な話が元ネタらしく、この話自体何度も映画化されているということ。
話がピンと来なかったのは元ネタ知ってる前提なのかなとも思って調べてみたが、どうやら別に元ネタとも話は全然違う模様。
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