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特攻サンダーボルト作戦のmhのレビュー・感想・評価

特攻サンダーボルト作戦(1976年製作の映画)
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エンテベ空港事件(もしくはサンダーボルト作戦)をイスラエル視点で追ったスケールの大きなテレビ映画。放送局はNBC。ジャンルはポリティカルスリラー。
事件発生から半年後に映画化というタイミングがまずすごい。
1977年のアメリカで作られているので、イスラエル擁護が激しいのかと思いきや、テロリスト側(パレスチナ解放人民戦線・外部司令部 PFLP-EO)を悪く描いているわけではない不思議なバランス。チェ・ゲバラ派みたいなことが字幕になってたけど翻訳合ってたのかな? ワディ・ハダドを聞き違えてる可能性ある。
「エンテベ空港の7日間(2018)」にあった、ドイツの革命細胞からもハイジャックに参加しているみたいな細かい設定ははしょってあった。
安息日に釣り行くということから、息子が作戦に行くことを悟る父親かっこよかった。
作中のスライド後日談、「病院にいったはずの老婆が行方不明のためまだ帰国できてない」これが、成功した作戦というだけでは語り尽くせない複雑な余韻を生んでいる。
かの女性、ドーラ・ブロッホが殺されたことがわかるのは1979年。それがアミン大統領の命令によるものだったとわかるのが2007年とのことだ。
エンテベ空港事件を題材にして作られたなかでは、イスラエルが作った「サンダーボルト救出作戦」が面白いとのことなんけど、3日の差でメルカリに出てたVHSを買い逃してしまったのが悔やまれる。
面白かった。
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