家族といえども、人間自分勝手
姉だけが健気に、'しっかり'と振舞っている
しかし、'ダメ'なおとうとを、嫌いになる事は絶対に出来ないのだ
そして、おとうとも姉が本当は大好きなのだ
そんな家族のあり方が、ただ淡々と描かれた映画だと思っていたが…
いつか再びこの映画を見たら、おとうとの生き方の刹那的な有様を、より感じることになるだろう
1960年に作られた作品だと思うと、凄いな、と思う
そして映像美 銀残し 白黒映画に色がつけられたような、全体にグレーがかった独特の風合いと、光のコントラストが、この映画に強い深みを与えている
また冒頭の雨のシーンや、モーターボート、乗馬シーンが印象的であった