【時代を反映した映画】
藤純子主演の有名なシリーズ第7作、1971年、加藤泰監督作品。
足尾銅山事件を思わせるような公害で悩まされる農民たち。
それを企業幹部や高級軍人に訴える地元の組長(鶴田浩二)は、陰謀によって殺されてしまう。
たまたまその直前に賭博場のもめ事で彼に救われたヒロインは、その仇を打とうと・・・。
藤純子の活躍ばかりが目立つ映画で、鶴田浩二にももう少し活躍する場面を与えたかったという印象。
公害がテーマになっているところに時代を感じる。1960年代後半は 「公害」 という言葉が流行語になった時代であり、環境庁 (現在の環境省) が発足したのはちょうどこの映画が作られた1971年のことである。
そういう意味で、時代を濃厚に反映した映画になっている。