odyss

緋牡丹博徒 お命戴きますのodyssのレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒 お命戴きます(1971年製作の映画)
3.2
【時代を反映した映画】

藤純子主演の有名なシリーズ第7作、1971年、加藤泰監督作品。 

足尾銅山事件を思わせるような公害で悩まされる農民たち。
それを企業幹部や高級軍人に訴える地元の組長(鶴田浩二)は、陰謀によって殺されてしまう。 

たまたまその直前に賭博場のもめ事で彼に救われたヒロインは、その仇を打とうと・・・。 

藤純子の活躍ばかりが目立つ映画で、鶴田浩二にももう少し活躍する場面を与えたかったという印象。 

公害がテーマになっているところに時代を感じる。1960年代後半は 「公害」 という言葉が流行語になった時代であり、環境庁 (現在の環境省) が発足したのはちょうどこの映画が作られた1971年のことである。

そういう意味で、時代を濃厚に反映した映画になっている。
odyss

odyss