緋牡丹博徒 お命戴きますの作品情報・感想・評価・動画配信

「緋牡丹博徒 お命戴きます」に投稿された感想・評価

めっちゃカタルシス全開の展開が王道で面白い。早くに退場する鶴田浩二をめぐっての駆け引き、そこから葬式での殺戮に。クライマックスの対峙、藤純子の上に轟く雷は、作られたモノだが、『沓掛時次郎 遊侠一匹』のラストにて中村錦之助の刀に反射した光とほぼ同じ。任侠の業が纏わりつく。
憚り

憚りの感想・評価

3.5
例えば汚水と汗と雨。例えば黒煙と紫煙、川霧、湯気。画面に纏わりつくテクスチャーと、カタルシスなき復讐譚の相似。
藤純子が勧進賭博から戻った直後の長回し、名和宏にフォーカス合わせるのはすごいな。
このシリーズは加藤泰監督の作る話が個人的にハマりますね、同じアングルのシーンが多くその細かな違いを比べると何が変わり何が統一されているのかということがわかってきますね、伏線的な意味でもかなり重要です
冒頭の笠のシーンはとても見事です、刀で斬られた笠の切れ目からのぞくお竜の艶やかな顔立ち、かっこよさと綺麗さのダブルパンチが一気にきます、最後のシーンもめちゃくちゃいいんですけど書きすぎるとネタバレなので、、
この作品は明治中期の時代背景をうまく取り入れています、日露戦争前の軍備増強路線の社会とふんぞりかえる軍人たち、覇権争いの任侠たちの絡みとそれで割りを食う百姓、どこか半沢直樹とか見てるみたいでした、笑

いつの世も覇権を握る争いは熾烈を極めますね、なんなら今でさえも
やすを

やすをの感想・評価

4.2
ただの任侠ものではない❗️
時代の背景にある、社会の矛盾や格差、貧困と資本の横暴を描いた素晴らしい。
お龍が、相変わらず綺麗で魅力的だ❣️
シリーズ第7作。
百姓のために立ち上がる国定忠治みたいな話。
子役が下手くそ。
ラストは嵐と共に工場を破壊するくらいのスペクタクルが見たかった。

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ7作目。鶴田浩二がゲストだったのだが最後まで使わないという演出が斬新。監督は前作に引き続き加藤泰が務める。まあ特徴的だこと。陸軍省に現れるお竜。珍しく現代感が出ている。公害問題を裏テーマに置き、シリーズでは異色と言えるかな。相変わらず藤純子が美しい。殴り込みでの髪が解けて垂れている様は何とも妖艶だ。子役の坊やは可愛いが何であの場所にいたかは考えないようにしよう。閣下の下劣さが先に登場した熊虎親分以上だったのには笑った。あと、決め台詞が死んで貰いますばいからお命頂きますばいに変わっていた。

このレビューはネタバレを含みます

今回も前作と同様に、最後の大乱闘でお竜さんは御髪を振り乱し美しかった!!きっと前作が好評だったのかなー(^。^)

大阪の兄貴!待ってましたー!!
若山富三郎さん持ってきましたねー
まさかあの場面で!待ってました!!!

今回のヒーロー役は早めに死んじゃったね。
鶴田浩二さん、シュッとしてて演技もすっきりしてて、好きです✨

残すところ次で最終回(TT)
生活困窮に喘いでいる寒村を訪れた女博徒(藤純子)が、村の存続のために奔走する人情家のヤクザ者(鶴田浩二)と出会う。明治時代を背景にして、気骨ある女博徒の活躍を描いている、人気シリーズ第7弾。

帝国陸軍の跋扈と文明開化の暗部をメインに据えているシナリオ構成。本シリーズは、義理人情を重んじるヤクザ組織と非情を貫くヤクザ組織の軋轢が定番パターンなのだが、本作では国家が相手であることを明確化している。

閉鎖的な世界を舞台にしているため、シチュエーション移動の面白さは若干ながら減退。その代わり、外界では生きられない人間のジタバタ劇は及第点の出来栄え。シリーズの雛形から、良い意味で逸脱している。

加藤泰の映画術では、弱小組織の葛藤劇を長回し&長台詞で描写するのが絶品。まるで錦絵に描かれている人々が、そのまま動いているような錯覚がする。普通の生き方ができない女性の悲哀へと落とし込みながら、スパッと終わらせる手法も美しい。
aaabb

aaabbの感想・評価

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素晴らしい!さすが加藤泰先生。身体と心が連動する芝居って、こういうことかと久しぶりにみれました。泰先生ありがとうございます。

にしても先生、あのラストはいくらなんでも…なにをお考えで?いや、泣いてしまいましたが、。
スポットライトが当たるシーンなど、ああぼくの先生の師匠は加藤泰だったのだとわかる。ちょうど野暮用で連絡とってたので、先生に伝えたいけど…


鶴田浩二とお竜、お竜と子供、妹と若い衆の恋愛、めくらとお竜、など複数のサブプロットを90分で捌ききる映画の速さ。これが映画の標準速度だった。
mh

mhの感想・評価

5.0
鉱毒事件を題材にしたシリーズ第7作。
曲がったことの大嫌いな脚本家、大和久守正が大筋。
抱腹絶倒の熊虎親分パートが鈴木則文って感じだろうか。
それまでが緊張の連続だったせいか、このコメディリリーフは本当に笑えた。
鶴田浩二がそうそうに退場したり、勢力争いに国家権力噛ませたり、先の読めない展開が見るものをあきさせない。

加藤泰の美学に、結婚引退直前の藤純子ほどうってつけのものはない。
ローアングル固定カメラがいつにも増して美しい場面を切り取っている。
ここぞの特殊効果が効いてる。
それに続く子役とのやりとりもすごい。
バックの煙がもくもくすぎる。(←これだけ意味がわからんかった。お寺が燃えてるけどその場面がカットされた? それとも鉛工場の有害な煙?)

つくづく藤純子は幸せな役者だと思った。
結婚引退間際に名作を連発してる。
名監督、名脚本家がご祝儀といわんばかりに腕を振るってる。
これも傑作!

ちなみにこの映画の同時上映は「懲役太郎 まむしの兄弟」
まむしの兄弟シリーズの一作目にして最高傑作。
この二本立てを劇場で見たひとはたまらんかっただろうなぁ。
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