やこぽん

たそがれ清兵衛のやこぽんのネタバレレビュー・内容・結末

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

Amazon primeすべり込み視聴。
なぜか隠し剣鬼の爪が三部作の第1作と勘違いしてたが、こちらが第1作。

維新前の平侍の貧しさ、純愛、主人公の隠れた剣才と、鬼の爪と筋書きは似たような構成ではあるが、そもそもそういうのが好きなのと、絵作りが素晴らしいので気にならない。かわいい娘が2人いて、こちらの方が男やもめ成分が多め。

特筆すべきは田中泯さん演じる余吾善右衛門。清兵衛の生き様ともシンクロする壮絶な半生語り、娘の骨を齧る静かなる狂気からの捨てきれない矜持を奮った激しい決闘の果ての最期…
舞のような動きで果てた様は凄かった。
これが田中泯さんの銀幕デビューで、その後のご活躍を知る身としては改めて圧倒される。

個人的には、墓参りのエピローグは要らなかったと思っていて、朋江と手を取り合ってFin.で良かった気もするが、ここは好みの分かれるところ。
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