たん実

黒い家のたん実のネタバレレビュー・内容・結末

黒い家(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【新感覚ホラー】

これ確か99年公開なのかな?
20年ほど前の作品になると一周回って全てが新鮮になる

覚えています。
まだ小学生だった頃、夜お父さんにTSUTAYAに連れてってもらった時、まだホラーといえばリングが大流行していた時代。何となく他の怖いもの作品見たさの好奇心でホラーコーナーに行きます。
そしてこのジャケットを見て想像力が膨らんでますます恐怖して、「どんな映画なんだろう。。すごく怖そう。そして家に似てる。。」
実家はとても古い家なので、内観は明るいですしもちろん全然違いますが笑
外面の暗さが何となく既視感でつい手に取ってしまう……

大人になり、ついにその夢を解禁することが出来ました。


怖い!!

大竹しのぶの怪演
そしてとにかく強い。
そしてまたしても石橋蓮司。安心。笑

そして独特のカメラワークに慣れないながらも何故か引き込まれる映像
矢継ぎ早に切り替わる画面と特殊なSE.耳障りな電流が走るような『キリキリッ』という音…
あの音が聞こえる度に何とも言えない恐怖感を身につけさせられる。

あと凄い違和感だけど、夜その黒い家に突入していくまでのシーンで車のバックに映し出されるバカでかいお月様や、その家の壁に映される木々の影には何だか舞台を見ているような感覚になりました。。


森田監督は西村雅彦さんのことを
「まずは三谷さんとのタッグ、あのイメージを壊すところから始めないといけない」と言ってたけど本当に、、
だから映画は面白い!

あのドラマではあんなに面白いキャラなのに、この映画では一気に近づきたくない程怖い人間に変貌する……
たまーに電車とかで居ますよね?
大声で何か叫んだり、笑ったり
たまにYouTubeとかで上がっていますが、面白おかしくされているけど、私はもしその場に居たら、殺されるかもしれない、っていう恐怖感に駆られます。。。
そんなのをお手軽に味わえる映画🎬笑

西村雅彦さん「この映画、カツラを被っている西村雅彦は怖いよ(笑)」

犬鳴村のレビューにも書きましたが、徐々にプライベートに侵入されていくところもまた恐怖ポイント…☆
あの部屋のぶっ壊すシーンなんか、最早彼女にとっては作業なんでしょうね、、


*初めて森田芳光監督作品を観ましたが、最初に観たのがこの作品で良かったと思います!
冒頭の事件であまりに衝撃だったところから引き込まれ、後半の『黒い家』に潜入するシーンなんかかなり冷や汗ものです。。
家の雰囲気もそうだし、照らすのもライトがないからライターで…(これがまた良い)

安心したと思いきや、会社に彼女がやってきてしまう(とにかくセキュリティがばがば笑)
あの対峙シーン(対決シーン)は何だか冷たい熱帯魚を連想させる、、
戦って(?)たのにいきなりベロチューからのおっぱい吸わせるプレイ🤭
サイコパスの共通点はいきなりキスしがちなの?笑💋


そして良いですよ。最高。バットエンドこそ、ホラーの醍醐味でしょう。
ラストで私はまた勝手に妄想しました。
『これは…主人公の彼の中から菰田幸子が消えることは一生無いだろう』と、、


平成以降のありきたりなホラーに飽きてしまった方々は是非、、!


TSUTAYA派の人たちは最後怖くなっちゃったら特典映像でほっこりしてもらうのがオススメ☆
メイキングで大竹しのぶが監督にヒーローインタビューしてるシーンは何とも和気あいあい
笑ってる大竹しのぶを見られる安心感。笑
たん実

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