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トイ・ストーリー2のmatchypotterのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)
4.5
まさかのウッディがコレクターの目に叶う価値の高いおもちゃだった。
そして、ウッディにはウッディの家族のようなセットがあってセット共々価値の高いコレクターズアイテムとして日本の博物館に•••••!?

おもちゃにはおもちゃの価値があって、それを良しとして展示されることが至高の高みか、アンディという“所有者”といつまで続くかわからないおもちゃとして遊び道具として、遊具としてその世界で生きるが幸せか。

子供はやがて大人になる。大人になるとおもちゃ遊びから卒業する。場合によってはその過程でおもちゃは役目が終わり、奥にしまわれたり、捨てられる。
人間側からすればそれは当たり前で、いつまでも同じおもちゃと一緒にはいられない。それをおもちゃの側から見るとこういう風に思われてる。

これがなかなか子供にとっても心を打つし、大人にとってもノスタルジックであり、過去に別れを告げた、いや、ろくに別れも告もせずにどこかに行ってしまったおもちゃたちへの想いが蘇るような切なさともっと大事にしておけば良かったと言うか、アンディとウッディ、バズ、その他のおもちゃ達の絆のような「アンディの元に帰るんだ」という強い繋がりを持てるほどおもちゃと向き合ってたかを大人になってから投げかけられるような、グサっとくる物語。

個人的にこのシリーズはその路線では最高の山場と終わりを見る3が最高傑作だと思うが、3が最高傑作なのは、この1と2があったからだ思う。

どんなことになるにせよ、アンディとバズ。1ですったもんだモメた挙句に友情が芽生え、狭い世界ではあるがアンディと向き合い戯れる幸せを噛みしめてる彼らの子供達への想いにホロっと来る。

「まぁそんなことになっても俺の横にはお前がいるしな」

どこか彼らも少しわかってきた子供とおもちゃの関係ではあるが、その時が来るまでは大事にしてくれる、必要として遊んでくれる子供と寄り添うことが彼らにとってどんなことなのか、それがジワッと滲み入る作品。

そう言えば、最後のNGシーンで箱の中でバービー人形にちょっとグレーなお誘いしてるプロスペクター、これ、どこかのタイミングでカットされてNGシーンからなくなった説があったけど、ホントかね。
TSUTAYAのブルーレイ借りて、昔からあるシーンだし、その辺わからなかったけど、例のハリウッドの裏で話題になったセクハラパワハラを連想させる描写。子供向け作品でよく観たら結構「それ、良いの?」シーンで、あそこだけちょっと個人的にザワザワする。
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