genarowlands様のレビューを読んでから、ずっと見たかったアニメ作品。
独特なタッチの作画でしたが、80年代のイランという内容に合っていて楽しく見られました。逆にこの内容を日本風アニメや実写でやられても、そこまで入り込めなかったと思います。
ストーリーは、1978年の革命時のイランで子ども時代を過ごしたマルジャン監督の半生が描かれています。
叔父の投獄、イラクとの戦争、物がほとんどないスーパーや、外出すれば見知らぬ男にスカーフを被り直せとか言われるイスラム社会。マルジはそんな中でもビー・ジーズやヘビメタを聴いて青春を過ごしました。
彼女はのちにウィーンに留学するも、ヨーロッパの文化が「わからない!」と思うのが印象的。ウィーン留学後は、イラン生まれの自分のアイデンティティに揺れることになります…。
ブラジャーの中にいつもジャスミンの花を入れていて良い匂いがしたという、おしゃれなおばあちゃまが素敵でした。
声の出演は、マルジをキアラ・マストロヤンニ、母をカトリーヌ・ドヌーヴが演じたとありましたが(声を聞いてもわからない…)、ということは、あの微妙な「アイ・オブ・ザ・タイガー」はキアラの歌声!?
あの曲で起き上がるところは大爆笑しました。