ペルセポリスの作品情報・感想・評価

ペルセポリス2007年製作の映画)

PERSEPOLIS

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「ペルセポリス」に投稿された感想・評価

うーん重いというか、少ない年月に多くの経験をしてしまった女性の半生。アニメで面白おかしいのかと思いきやニヒルな感じが「ちびマル子ちゃん」原作者同士友達になれるでしょう。絵柄は、ずっと何かに似ているなと思ってたら、気がつきました「ナニワ金融道」。原作者同士友達にならないが、青木雄二がせまりそう。「君のために千回でも」に通じるストーリーでした。アニメにしたことでイランの歴史とヨーロッパでもイランでも居場所のない気持ちが描かれ見事な自叙伝アニメでした。
sat

satの感想・評価

-
アニメだから見れた内容。おばあちゃんがとても素敵だった。
宗教、政治、国籍、戦争、自由、恋愛、文化。
監督の半生であるところがとても素敵で切なくて、もどかしい気持ちになる

You'll meet a lot of jerks in life.
If they hurt you, remember it's because they're stupid.Don't react to their cruelty.There's nothing worse than bitterness and revenge.Keep your dignity and be true to yourself.
sawa

sawaの感想・評価

3.9
ポップな見た目に反して、国と個人の黒歴史を容赦なく描いたビターな作品でした。出来事の残酷さとスタイリッシュな映像美に引き裂かれながら鑑賞。主人公の母が結婚式で涙ながらに語るセリフが本当に切なかった…。劇場公開時、前売券の特典がジャスミンの香水だったのも良い思い出です。
マルジャン・サトラピ監督作品。
1978年テヘランに住む9歳の少女マルジが、大人になってフランスに行くまでを描いた作品。
監督の半自伝漫画を基にしたアニメーション。

過去を回想する形式で、ほとんど白黒。内容も暗く、ダーク。現実を基にしている。イランの状況と、厳しい拘束により、『1984』みたいなディストピアを感じさせる。

暗い状況の中、パンク少女が生き抜いていく。そんなパンクな部分で上手くいかなかったり。厳しい現実の状況でありながら、アニメーションにより笑える部分もあった。

宗教が政治、生活基盤に絡むと大変。
話の中では力強く生きているように描かれているけど、彼女たちの苦悩や悲しみは私たち日本人が想像できるものじゃない。

自国にいても他国にいてもそれぞれ違った息苦しさを感じていて、それならどこへ行けば良いのか。

知らなかった事実がたくさんあった。
多くの人に見てほしい。
幼少期の社会の変化のスピードが速くて、一瞬、最後まで観れるか心配だったけど、高速展開はそこまでだったので安心した。

もう30年以上も前のことだけど、昭和天皇が崩御した時、数年に一度のよくある出来事なのかなと、数年しか生きていない子供の視点で眺めていたのでそんなものなんだろう。

監督は主人公本人なので女だろう。日頃、海外の通信社の記事でも見ない視点がふんだんに盛り込まれているので新鮮だった。
信仰を持つということは神の視点を持つ又は神と約束するということで、とかく自堕落な生活をしてしまいがちな我々には刺さる部分もあると思う。

「公明正大に生きる」
「恐怖が人を卑怯にさせる」
ai

aiの感想・評価

4.4
自由って何なんだろ。
国によって、全く異なる環境。
アニメだから、入りやすいのかもしれない。
実写だとヘビー過ぎるかも。
重たいテーマ。

このレビューはネタバレを含みます

2008/02/17

正直絵にはあまり期待してなかったのだけど、実は一番興味深かったのはこのアニメ、絵の部分だった。主人公マルジの回想部分がモノクロ、現在がカラーで表現されているのだけど、物語の9割以上は回想シーン。これが多彩な表現方法で出来ているから、まったく飽きる事はない。もの凄く感心してしまった。内容がイラクの時代的/政治的な部分が大きく関係しているので、アニメにしたのは必然。これが実写だったら正直辛いだろう。

 逆に期待を裏切られてしまったのは物語だ。正直もっと痛快な感じで進んでいくかと思いきや、後半になるほど尻つぼみ。まぁこれはマルジ自身の自伝なので、事実のままに伝えた結果かもしれないが。

 70年代~90年代のイラン、政治や戦争によって生活が規制される中で、マルジはとっても痛快な子供だった。活動家の叔父を愛し愛され、とても魅力的な女の子。そんなマルジを小さな枠に収めたくない両親が彼女をヨーロッパへ送り出したのに、自由を掴んだはずのマルジは逆に失速。恋に破れボロボロになっていくマルジを見るのは辛かった。ヨーロッパでは異国人、イランに帰ればよそ者扱い。彼女はアイデンティティを失いもがく・・・なんて皮肉。

 そんな中、私が感銘を受けたのはマルジのおばあちゃんの数々の言葉。下着の中にジャスミンの花をしのばせる素敵なおばあちゃん。彼女がマルジに教える事はきっと鑑賞者の胸にも響くのではないだろうか。
noa

noaの感想・評価

4.3
いくら自分の国が自分に合わないからってマシだと思って西洋(自分の国から出て行っても)に行ってもそこでもまた予想外の違和感が発生するの、そしたら我慢してでも母国にいたほうが居心地いいかなと思うんだけどやっぱり嫌になっちゃうよな〜永遠に間に挟まっちゃう感じ
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

5.0
傑作!いわゆるバンドデシネをしっかり観るのはほぼ初だが、味のある可愛らしい絵柄とそれに反比例するような「90分でわかる現代イラン」の中での主人公の辿る過酷すぎる人生に圧倒され...余韻もとてつもなく重いが「良い映画を観た」と満足できる素晴らしい時間でもあった。女性に人権などなく終始戦争と宗教に抑圧され、という一応学問として知っているイランの内情という従来の平面的な知識に、「他の国のお年頃の女性と変わらない」マルジの少女から大人への過程におけるその都度の高さの目線での解釈が加わり、さらに実写なら深刻極まりないところアニメで描かれる事でコミカルさも入って、普通に生きようとする事自体が悲劇となってしまう環境の中での1人の人間の苦悩がよりソフトかつ立体的に伝わりしっかり消化できるようになっている。
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