ヒデオウ

ゴースト・ドッグのヒデオウのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.6
ジム・ジャームッシュ監督作品なので鑑賞
フォレスト・ウィテカーを主人公に
サムライスピリッツを描きます

殺し屋ゴースト・ドッグ
(フォレスト・ウィテカー)は
武士道精神のバイブル葉隠が愛読書
武士の生き方を貫く孤高の殺し屋

随所に葉隠からの引用が出てきます
芥川龍之介の羅生門短編集もキーアイテム
日本の古典文化がフィーチャーされてます

連絡の取り方は伝書鳩
刀を鞘に収める動作からのリスペクト
と思われる拳銃を懐に収める仕草
敵対するマフィアが若くない
どんな電子ロックも解除できる機械
Kill力強いのにある人物のKill時は
わざわざ排水溝からのミラクルヘッショ
と所々シュールな面はあります

ですが
武士道といふは死ぬ事と見つけたり
この葉隠の一文
死ぬことへの美学と捉えずに
いつも死ぬつもりで行動する事で
落ち度なく家職を全うできるものであると
本質を捉えているのが
監督の武士道に対する
リスペクトを感じました
そしてあのラストに繋がっていく

現代日本人が忘れてしまっている
武士道を感じたいなら
この作品で触れてみては
如何でしょうか〜
ヒデオウ

ヒデオウ