黒人×殺し屋×武士道
こんな設定はアフロサムライか、はたまたニンジャスレイヤーか、あるいはサムライチャンプルーか!!?
仕事の依頼は伝書鳩🐦
バイブルは武士の教訓書「葉隠」!
仕事のストイックさと、連絡方法はゴルゴ13に通じる型破りな殺し屋!
主演のフォレスト•ウィテカーは俺のイメージだと優しい役が多かったから殺し屋を演じるのは意外だった。
銃を使った殺しだからどっかの島の鍛冶屋に
「お侍様の戦い方じゃない…」と言われそう…
誉れぇ…
あらすじ!!
江戸中期の教訓書「葉隠」。
その指南書を教訓にして生活、仕事をする黒人殺し屋の通称「ゴーストドッグ」。
(やっぱり殺し屋なんてするやつは、どっかイカれてねぇとやってらんねぇな)
ゴーストドッグはあるマフィアの殺し屋として仕事をする。
今回の仕事はマフィアのボスの娘に手を出す男を殺す事。
ゴーストドッグは男を殺すことに成功するが、その現場をボスの娘に見られてしまう。
娘は意外にも落ち着いた様子で、ゴーストドッグに「羅生門」を渡す。
ボスはこの事に怒る!
殺された男はマフィアの一員であり、娘の目の前で殺す予定ではなかったのだ。
ボスは身内を殺された、として逆にゴーストドッグを殺す事にするという。
しかし、ゴーストドッグのやり取りは伝書鳩のみで、まるで足取りを掴めない人物。
そこで、組織は黒人と鳩を頼りにゴーストドッグを探し始める…
老いぼれマフィアどもはゴーストドッグを見つけることはできないが鳩を見つけ出し、鳩を皆殺しにする!
伝書鳩を皆殺しにされてしまったゴーストドッグは怒りと復讐心に燃える!
(ジョン•ウィックと一緒だな!)
しかし、ゴーストドッグ自身はマフィアの幹部のルーイに命を救われ、その恩義からルーイを主人として殺し屋をしていた。
恩義と復讐、そして武士道精神を持つ殺し屋ゴーストドッグはどんな選択をとるのか!?
冒頭に書いたアフロサムライ、ニンジャスレイヤー、サムライチャンプルー的なぶっ飛んだ映画かと思いきや
ゴーストドッグの殺しも内容も粛々とわりと静かに進んでいく映画だった。
「葉隠」の教えが劇中にたびたび出てくるのはクールだね(´∀`*)
派手さはないながら日本人に馴染みがある武士道、劇中要所要所に出てくる「葉隠」の教え、そこにまたヒップホップな音楽が合わさって不思議な映画。
ラストはこれまた哀愁がある終わり。
「葉隠」とか「五輪書」とか読んでみたくなるな。