武士道に傾倒した暗殺者が主人公の映画。
なかなか、独特な映画。
単純な武士道の賛美というよりかは、アメリカにその精神を持ち込んだらどうなるか? という感じの映画だったように思う。
所謂、社会批判というか皮肉っぽい何らかのメッセージを感じる。
そもそもタイトルの「ゴースト・ドッグ」とは犬死とも取れるし、作品内で名誉ある死に方をした人物はどれほどいただろうか。
ラスト近くのカートゥン? ぽいアニメも端的に表していて、要はこれは銃社会への抗議だと思う。
そういった事も相まって映画の雰囲気としては、「タクシードライバー」に近い。
刀を振るシーンはあるが、人を殺すのは全て銃(たぶん)、というのも武士道精神を大事に見せたかったのじゃないだろうか。
映画から昔の日本の精神に対する敬意も感じるのだ。