市太郎

ゴースト・ドッグの市太郎のレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.8
武士道に傾倒した暗殺者が主人公の映画。

なかなか、独特な映画。

単純な武士道の賛美というよりかは、アメリカにその精神を持ち込んだらどうなるか? という感じの映画だったように思う。

所謂、社会批判というか皮肉っぽい何らかのメッセージを感じる。

そもそもタイトルの「ゴースト・ドッグ」とは犬死とも取れるし、作品内で名誉ある死に方をした人物はどれほどいただろうか。

ラスト近くのカートゥン? ぽいアニメも端的に表していて、要はこれは銃社会への抗議だと思う。

そういった事も相まって映画の雰囲気としては、「タクシードライバー」に近い。

刀を振るシーンはあるが、人を殺すのは全て銃(たぶん)、というのも武士道精神を大事に見せたかったのじゃないだろうか。

映画から昔の日本の精神に対する敬意も感じるのだ。
市太郎

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