りょうすけ

ゴースト・ドッグのりょうすけのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.5
「ゴースト・ドッグ」

武士道を極める殺し屋の物語。フォレスト・ウィテカーの巨体に刀だとか綺麗なスーツだとかが最高に似合っててクール。

殺し屋でありながら、本好きというインテリさも兼ね備え、忠義を尽くすゴースト・ドッグというキャラが、現在でいうジョン・ウィックのような親しみやすさがあって良かった。彼と黒人の少女との絡みが最高に微笑ましかった!

今までのジム・ジャームッシュ作品はモノクロで会話劇が描かれるというイメージだったが、本作は監督のお洒落さをエンタメに上手く落とし込んだ作品だと感じた。

アクションもあるけれど、それにより作品が低俗なものになることがない様に計算されて作られていて、ただの殺し屋映画とは言わせないという気概を感じた。デヴィッド・フィンチャーの「ザ・キラー」とちょっと似てるかもしれない。

2時間弱あるのでジム・ジャームッシュにしてはちょっと長めだけど、退屈せずに観れてしまった。この調子で残りの作品も制覇したい。
りょうすけ

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