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ターニング・ラブのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ターニング・ラブ(1997年製作の映画)
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あるカップルの別れ話を2人だけの会話劇で。60年代のフランス映画やハリウッドにあったロマンティック・コメディの都会的に洒落たスタイルを90年代にやろうとしたら、中途半端でダサくなってしもうた。
若く初々しいラッセル・クロウとサルマ・ハエックが悪いんじゃない、主に脚本のせいだ。こういう趣向自体は好きだし試みは買うけれど、肝心のダイアローグが漠然と表層的で、エロティックな大人の味付けは品がなく、演出や編集は安いMVみたい。引用する「スタイル」が節操なくブレまくってる。思えば今もっと洗練された恋愛映画があるだけに、時代を反映したその通過点なのかもしれない。
でも、ビター&スウィートな着地をしみじみと演じるラッシーとサルマは良いんだよ。ここだけ現在の2人、つまり先取りした未来を見てるみたいで面白い。
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