YusukeHorimoto

大誘拐 RAINBOW KIDSのYusukeHorimotoのレビュー・感想・評価

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)
3.9
⭕️初見

第十五回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、監督賞受賞ということで鑑賞。

想像よりもめちゃくちゃ楽しめた作品でした。

“誘拐”という題材にも関わらず、余計な緊張感は全くなく、難しいことを考えずに観れるコメディ要素も良いし、何よりテンポ感がマジで良い。
誘拐される富豪のお婆ちゃんを程よいテイストの人物像で仕立てていて、当初、誘拐犯目線で物事が進む、中盤誘拐犯目線と警察目線が五分五分という展開、後半には警察目線が多くなり、誘拐犯目線は回想になる。これを間髪入れぬテンポ感で進められると、どんどん引き込まれますね。
そもそも、シナリオ(発想)が面白いってのがあるけどね。

誘拐犯にもマジの悪者は1人もいないってのも、良いところ。
全員に入り込むことができるキャラクター設定になっていますが、結局は誘拐犯側を擁護したくなっちゃいますね。

普通にオススメできる作品です。

《好きなシーン》

これといってないけど、北村谷栄の演技にはどんどん引き込まれる。晩年の樹木希林と通ずるものを感じた。
緒形拳がまとも(といっては語弊があるかもしれないが)な役をやっているのは初めて観た気がするので、やはり良い役者だと感じた。
YusukeHorimoto

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